[MBC2014] 25章1,2,3節 リンパ球と適応免疫、B細胞と抗体、抗体の多様性(B4 池野)

標準
担当:池野
参加者:7名
概説:
25章では、主に免疫系に関して述べられている。抗原が体内に侵入してから免疫が働くまでの一連の流れが説明されている。
議論点:
適応免疫系を安全に強化するにはどうしたらいいか
○免疫系を強化する方針
1.抗原への攻撃力を上げる
2.抗原の検出力を上げる
3.抗原の発見から免疫ができるまでの応答速度を上げる
○流行のウイルスに対する対策
そのウイルスに対するB細胞を作成し、個人個人のゲノムに合わせてカスタマイズして組み込む
○1つの抗体でより広範囲をカバーできないのだろうか
・自然免疫は広く反応するが抗原への攻撃力は弱い
 ⇒自然免疫の攻撃力を上げることで免疫系の強化につながるのでは
 ・自然免疫は弱いから成り立っている可能性(強すぎると自己抗原も殺してしまう?)
○抗原の発見力に関して
・発見力を強化したとても、FPを減らさなければ自己抗原も死んでしまう
○胸腺の強化
・強化は難しそう
・胸腺は10代でもっとも多く、年をとるにつれ脂肪組織に置き換わる
 ⇒胸腺を「維持」することが結果的に強化につながる
 ・ニワトリは胸腺が小さくならない
  ⇒胸腺維持に関する情報を得られる可能性
  ・ゲノムを調べて関係する遺伝子やパスウェイを同定できるかもしれない
○免疫系のコントロール
強化ではなく弱化させることができれば、アレルギーの治療も可能かもしれない
応答系の一部を鈍くすることで可能か?ただし、ピンポイントで弱くしなければさまざまな病気に対しての免疫も無くなってしまう恐れがある
まとめ:
免疫系の発見力に関した議論が主であった。胸腺の強化に糸口がありそうだが、強化は難しそうなので維持することを考えたほうがより現実的である。