担当:藤原
参加者:7名
節の概要:
がんの発生を変異と自然選択の原理に従った進化の過程として捉えた上で、がんの発生の要因やがん細胞の増殖・転移について述べている。
議論点:
がんの発生の要因として塩基配列の変異とエピジェネティックな変化があるが、どちらがより影響力があるのか。
▷ 塩基配列の変異
- 5個以上の遺伝子に影響する可能性は低そう
> がんの発生には5個以上の遺伝子の変異が必要だと言われている
> サイレント変異や、元と同じような性質を持つタンパク質に翻訳される変異の存在
▷ エピジェネティックな変化
- 5個以上の遺伝子に影響を与える可能性は高そう
> がんの発生には5個以上の遺伝子の変異が必要だと言われている
> ヘテロクロマチンの存在
- 塩基配列に対する依存性・特性がありそう
- エピジェネティックな変化のみでがんは発生しうるか
ほかの議論点:
・がん細胞は転移時(血液中を移動するとき)に、生体の防御機構をどうやって無効化するのか。
・がん細胞の増殖・転移が、最終的にどのように生物の死につながるのか。
・がんを早期(例えばがん細胞数が10〜100個のとき)に発見する方法はないのか。
・エピジェネティックな変化がどのようにがんに関連するのか。