国内研修サポート

主旨

ピンチをチャンスに!新しい技術の習得をサポート
今回の震災で実験系の再立ち上げに時間がかかるラボのメンバーに、Bioinformatics系のスキルを身につけてもらう機会をサポートする。実践的なプログラミングの勉強や実際のデータの解析など、希望者のニーズに個別に対応する。

対象

被災地域のラボに所属する学生または若手研究者。最大10名程度。

滞在期間

2011年4月から2012年3月までの間の任意の期間(1、2週間の短期から、最長で2012年3月末終了までを想定)

サポート内容

  1. 解析したいデータに合う研究者の斡旋と必要な計算機リソースの提供(超大規模な計算の場合は希望に添えない場合あり)。場合によっては海外の研究者を斡旋する可能性もあり。
  2. 滞在先までの交通費と滞在費の一部(申し込み状況により補助額は変動)。受け入れ先によっては別途申請することにより宿舎の支援が受けられる可能性あり。

応募資格

  1. 被災地域の学生本人、指導教官、若手研究者本人
    これまでの研究分野は問いません
  2. 実際に研修する人が日本バイオインフォマティクス学会への入会の意思を有する事
    なお、対象地域の方の入会金と本年度の年会費は免除になります
    (学会が合わない場合は、1年後に退会しても問題ありません)
  3. 終了後に簡単な留学体験記書く事(A4半ページ程度以上。長くても可)

募集期間

2011年4月1日より8月31日まで。ただし受け入れ可能人数に達した時点で終了。

全体の流れ

  1. 申請者:メールでsupport-at-sb.ecei.tohoku.ac.jpへコンタクト。(-at-は@に変換してから送信してください)
    現在の所属と身分(学生の場合は学年、研究者の場合は職)、勉強したい内容または解析を行いたいデータの種類、希望滞在時期と期間を明記。
  2. 地域部会:斡旋先を提案しつつ、斡旋先にコンタクトを取って、受け入れの可否と日程などを調整
  3. 地域部会:日程調整。調整がつかない際には別のラボを斡旋。基本的に、決まるまで斡旋を繰り返す。
  4. 申請者:適宜研修を実施。地域部会は交通費などの支払いを学会事務局に実行依頼。
  5. 申請者:終了後に滞在体験について、簡単なレポートを書く
  6. 申請者&受け入れ先:研修の成果を共同研究とするかどうか、及びその後の継続的なサポートを要するかどうか等の詳細は、受け入れ先の教官と個別に相談する

日本バイオインフォマティクス学会東北地区部会長:木下賢吾

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受け入れ可能研究室の例

  • 大阪大学・大学院情報科学研究科・松田秀雄:次世代シークエンサのデータ解析、マイクロアレイ等の遺伝子発現解析
  • 東北大学・大学院情報科学研究科・木下賢吾:遺伝子の機能推定、蛋白質の立体構造解析、遺伝子発現量解析
  • 奈良先端大・情報科学研究科・金谷重彦:メタボローム解析全般、Solexa新型シーケンサがらみデータ処理、PPIネットワーク解析
  • 長浜バイオ大・バイオサイエンス学部・白井剛:タンパク質構造インフォマティクス、構造データベース開発
  • 東工大・学術国際情報センター・関嶋政和:生体分子のバイオインフォマティクス、GPGPU等のハイパフォーマンスコンピューティング
  • 東工大・計算工学専攻・瀬々潤:遺伝子発現量解析、次世代シークエンサデータ処理(Roche 454, SOLiDなど)、ネットワーク解析
  • 京都大学・化学研究所バイオインフォマティクスセンター・金久實、五斗進:ゲノムとメタゲノムの機能解析、代謝系による化学情報解析と比較ゲノム解析、医薬品の相互作用ネットワーク解析、病気とパスウェイトゲノムとの関連解析
  • 京都大学・化学研究所バイオインフォマティクスセンター・阿久津達也:計算システム生物学、相互作用及びネットワーク解析、RNA二次構造予測-解析、化学構造の情報解析
  • 京都大学・化学研究所バイオインフォマティクスセンター・馬見塚拓:統合型データマイニング、反構造化データからのマイニング、グライコインフォマティクス、ファーマコインフォマティクス
  • かずさDNA研究所・産業基盤開発研究部・柴田大輔、櫻井望、鈴木秀幸:プログラミング実習、メタボロームデータ解析全般、質量分析装置による分析実験
  • 医薬基盤研究所・バイオインフォマティクスプロジェクト・水口賢司:タンパク質インフォマティクス、計算生物学、疾患関連ハイスループットデータ解析
  • 東京大学・農学生命科学研究科・清水謙多郎、中村周吾:タンパク質インフォマティクス、配列・構造からの機能予測
  • 創価大学・工学部生命情報工学科・木下聖子:糖鎖インフォマティクス、癌・診断データの解析
  • 理研・オミックス基盤研究領域LSA情報基盤施設・ダーブカールステン、川路英哉:次世代シークエンサを活用したトランスクリプトーム解析、転写制御ネットワーク解析
  • 東京大学・医科学研究所・中井謙太:プロモーター解析、タンパク質会列解析、転写制御解析

など。国内を中心に最適な研究室を相談の上セレクトします。

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