担当:寺嶋
参加者:9名
教科書:ヒトの分子遺伝学
節の概要:
<12.1節>現在の遺伝子機能の研究の概要
<12.2節>配列相同性検索、データベース検索、モチーフやドメインによる検索といったバイオインフォマティクスからのアプローチ
議論点:
「これからどの総合的な解析(オミクス)の研究が面白くなっていくのだろうか」
未分類
HMGセミナー 第10章 (2)
標準担当:小澤
参加者:15名
教科書:ヒトの分子遺伝学
節の概要:
<10.4節> 進化系統樹の作成とそこから分かる事実について
<10.5節> 10章のまとめ モデル生物、比較ゲノム学、進化で明らかになった点について
議論点:
「ダックスフンドの将来について」
ダックスフンドは、成熟軟骨細胞の発現により短足となっている
短足は生きるのに不利ではないのか
– 短足であることで、狩りに有利
ダックスフンドは、自然発生とブリーディングのどちらによって生まれた種か
– ブリーディング
– コーギーも同様にブリーディング
短足という表現型は、劣性・優性で決まるか、それとも細胞の発現量で決まるのか
– 劣性・優性の場合、普通の犬から一遺伝子変化から短足の犬が生じる可能性がある
短足でも、ヒトの環境では生きていけることができるので、表現型が固定された?
– ヒトの場合でも、小人の一族が存在する
その他の議論点:
<進化全般>
・スプライシングと進化の関係性
・負の選択圧が進化にどの程度機能しているか
<進化系統樹>
・違う祖先で、相同性を持つ配列が存在するか
・新筧藤樹がかけるという仮説はどの程度成り立つのか
・進化速度が一定であるという仮説は正しいと言えるのか
・進化系統樹の形状の偏りの原因
<ヒトの進化>
・将来、ヒトが進化した後の姿について
・ヒトをヒトたらしめているものについて
・ネアンデルタール人とホモサピエンスは、交配していたが、本当に分岐していると言えるのか
・ヒトとチンパンジーが分岐した理由
<その他>
・遺伝子消失の早さの原因
・ハエにヒトの遺伝子を埋め込み、翅を生えさせたときに太った原因
・一部の生物において、ゲノムDNA量に制約を持つことのメリット
・ゾウリムシや単細胞原生動物の上限の遺伝子数が定まる理由
まとめ:
今回の範囲は、進化系統樹とそこから分かる事実にについて取り扱いました。過去に起きた進化の要因についてやこれから起こりうる進化などの議論点が多く挙がりましたが、短足という一見不利な特徴を持つダックスフンドについて議論しました。
HMGセミナー 第10章: モデル生物、比較ゲノム学、進化 (1)
標準担当:寺嶋
参加者:14名
教科書:ヒトの分子遺伝学
節の概要:
<10.1節>単細胞生物からヒトまでの様々なモデル生物について
<10.2節>コード配列の純化選択による保存や正の選択による進化と、比較ゲノム解析の仕組みやブラウザ、利用方法
議論点:
「非コードRNA(ncRNA)は生存するためにはどの程度必要なのか」
タンパク質の領域は少ない
-ゲノムの殆どはガラクタ?
→ゲノムは広範囲に転写されており必要なncRNAもある
-全部必要なものかもしれない?
-無闇に転写される?
-何かあったときのため
ncRNAはどのように機能するか
-調節が多い
-転写は急速にできる
「生存できる」の定義
-最低限必要なRNA
-何らかの働きがあるRNAということではない
-使用の有無を問わず、勝手に転写されるRNAは含まない
染色体の数%が無くても生存は可能
-まだまだRNAの数は削る事が出来る?
恒温動物⇔変温動物
-恒温動物の方がエネルギー消費は大きい
未知の環境に適応する事を考える
-環境の厳しさをレベルで表す
-例:レベル2で必要なRNA△△
余計なコピーも害がなければ問題が無い
-ゲノム的には無駄
-飢餓状態なら影響があるかも?
→むしろ飢餓状態の対応を忘れた方が長生きできる
-例:食料が豊富な実験室のマウス
-環境に適応できない事は悪いことではない
短期と長期の適応
-短期に対する過学習はよくない
その他の議論点:
<人工合成学>
・人工のモデル生物はどの程度実際のモデル生物に似ているのか
・人工生命体は作れるのか
・合成生物学の特徴とは何か
<モデル生物としてのヒト>
・ヒトをモデル生物とする研究は今後どのようになるのか
・2020年までに個人のゲノム配列決定は日常的になるのか
<ヒト以外のモデル生物の解析>
・酵母で人類が知るに値する事柄とは何か
・人以外のゲノムも簡単に読める時代が来るのか
・人間の脳に近い脳を持つマウスを作ることは可能だろうか
<正の選択>
・正の選択が起こる理由とは何か
<比較ゲノム解析>
・比較ゲノム学で現在残されている問題とは何か
・保存される非コード配列で偽陽性と判断されるものを減らす方法はあるのか
<非コード配列の探索>
・SNP頻度からヒトの遺伝子調節配列を見つけられないか?
まとめ:
今回はモデル生物とゲノムの進化と保存、比較ゲノム解析についての節で話題が多かったので、色々な内容の議論点が集まりました。議題となった生存に必要な非コードRNAについては、様々な条件を中心に環境への適応へと議論が発展していきました。
HMGセミナー 第10章: モデル生物、比較ゲノム学、進化 (2)
標準担当: 田高
参加者: 14名
教科書: ヒトの分子遺伝学
節の概要:
哺乳類(脊椎動物)のゲノム進化
議論点:
教科書中では性決定要因として環境的要因・遺伝的要因の2つが挙げられていたが、それぞれの特徴にはどのようなものがあるか。
・高等生物: 遺伝的要因、下等生物: 環境的要因の様なイメージ
・種による性決定要因の一例
・は虫類: 温度 (←ほ乳類には無理では?)
・魚類: 群れの中での相対的大きさなどいろいろ
・ミジンコ・アブラムシ: 饑餓など環境の悪化の直前に雄をつくる(生み分け)
→補食される側は環境的要因?
・下等生物だと雄・雌の違いがあまり無いから状況により変化するのでは?
・ほ乳類では性転換が起こるとするなら乳腺を作るetc等は無理?
・定性的には?
・性転換にかかる時間はどうか?
・セブラフィッシュでは半年くらい
・高等・下等というより集団の大きさ・個体の安定性が効くのでは?
・進化的な制約は無いのか? (倍数性etc.)
・雄へテロ・雌ヘテロではどちらが有利か?
その他の議論点:
・全ゲノム重複のあいだ、生物はどうやって生きていたか
・全ゲノム重複と表現型の変化について
・全ゲノム重複においてどんな遺伝子が消滅を免れるのか。それはなぜか
・植物では全ゲノム重複が盛んに起きているがそれはなぜか
・哺乳類のなかで多倍体は存在しないのか
・哺乳類などでゲノム再編成が起こるきっかけにはどのようなものがあるか
・「Y染色体の遺伝子欠失に呼応してX染色体の不活性化が促進された」とあるがそれはなぜか
・表現型とゲノムの違いが生物分類に与える影響について
HMGセミナー 第8章:遺伝子とゲノムの構造および発現を解析する (2)
標準HMGセミナー 第8章:遺伝子とゲノムの構造および発現を解析する(1)
標準担当:寺嶋友美
参加者:16名
教科書:ヒトの分子遺伝学
節の概要:
<8.1節> DNAライブラリーやcDNAライブラリーの作製法、スクリーニング法、増幅の際の問題点について
<8.2節>酵素法から第三世代シークエンサーに至るまでの DNA塩基配列決定の様々な方法とDNAキャプチャーによる再配列決定について
HMGセミナー 第6章: DNAの増幅 (後半)
標準- 昆虫とヒト
- 構造が違う
- 昆虫細胞でヒト型のタンパク質は生産できる。
- 酵母とヒトの糖鎖(修飾)には違いがある。
- 修飾の違いは問題になり得るのでは?
- 細菌はタンパク質は生産するが修飾はしない
- 修飾が関係なければOK?
- 実験室的な試行の順番
- 細菌→酵母→昆虫
- 細菌→バキュロウイルス
- 昆虫+バキュロウイルスは使いやすい
- 昆虫には骨が無い
- 骨の周りor骨に関係するタンパク質では影響があるのでは?
- 培養細胞を使って行うためある程度はOKだが100%ではない可能性がある
HMGセミナー 第5章:発生の仕組み(後半)
標準参加者:13名
教科書:ヒトの分子遺伝学
HMGセミナー 第5章:発生の仕組み(前半)
標準参加者:13名
教科書:ヒトの分子遺伝学
HMGセミナー 第4章:細胞と細胞間情報伝達(後半)
標準参加者12人
教科書:ヒトの分子遺伝学
節の概要:
細胞増殖,細胞老化,プログラム細胞死
幹細胞と分化
免疫系細胞:多様性を介した機能
議論点:
アナフィラキシーショックを防ぐ方法はないか?
ー自分を防御するための機構で死ぬのはなぜか?
ー免疫系細胞が遺伝子へのコードではなく、組み換え等で多様性をうむ理由
免疫系の話から、アレルギーに関する議論が多くされました。